2009年11月7日土曜日

日本語入力、ATOKの現状。将来の予想。かわせみとの比較。

果たして今どきATOKなんて買う必要あるんだろうか。メインマシンのMac ProにはATOK2007がインストールされているが、近く削除予定。最近「かわせみ」を試用してみてこれで十分&軽いから。

ATOKに限らず、日本語入力ってOSに依存してる部分があるから、OSの更新に合わせてバージョンアップで金とりたいんだろうけど「ことえり」がまともになった今、わざわざATOKを買う人は少数になってきている。

マニアのためのものであれば、無駄なコストを抑えて開発者が直接販売する方向になるよね。をシェアウェアで。仕事で使っているソフトウェアって、CGソフト、画像関係WEB関連のツールなどほとんどシェアウェア。数ドルのものから1000ドルを超えるものまで。Adobe製のものだけ例外。Photoshopもシェアウェアみたいな形式にして安くすればいいのに。

最近リリースされた「かわせみ」。ATOKより良いかどうかは正直まだわからない。ただ、数が少ないがマニアに売れる商品。安くしたり宣伝すれば売れるようなもんでもない。むしろ、ユーザーターゲットを絞って、無駄なサポートコストを削ったほうが経営リスクが少なくなる。商品の特性上、電話やメールで手取り足取りサポートする必要もない。機能も試用してもらって評価してもらう。雑誌などで提灯記事を書いてもらう必要もない。パッケージで流通に乗せて売るということはむしろ足かせにしかならない。

ATOKのように、パッケージソフトを量販店に置いてもらって買わせる。といったビジネスモデル自体が、時代の流れにあわなくなってきているんだよね。

「かわせみ」のようなソフトウェアを、個人が開発するということはリスクに見えるけれども、実はそうじゃない。むしろATOKのほうが危ない。よっぽど経営者が利益を度外視して開発を継続させれば別。ただ、いまどきの会社は、上場したり外部からの資本増強をして会社をデカクしてしまう。これによって、中長期よりも短期的な利益を見るようになって、不採算事業は切られてしまう傾向が強い。つまり、ATOK for Mac事業がなくなるリスクに比べれば、個人でやってる「かわせみ」がなくなる可能性はきわめて少ない。

シェアウェアなら、固定費は少ないのでシコシコ開発継続されて安心。メイン開発者がやめちゃうリスクはあるが、経営的にうまくいってないと思われるジャストシステムが、ATOK for Macの開発を続けるだろうか?

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